アウトドア用語『デッドエア』- 衣服で保温する仕組み

アウトドア初心者
アウトドア・キャンプ用語の『デッドエア』について教えてください。

アウトドアの達人
『デッドエア』とは、衣服や寝袋の中で動かない空気のことだよ。レイヤリングの基本の3つのレイヤーで考えると、アウターシェルが風や冷気を防ぎ、ミドルのダウンやフリースが体温で暖かい空気を保ち、一番中のアンダーウェアが汗冷えを防ぐという仕組みになっているよ。

アウトドア初心者
デッドエアは保温に役立つということですね。

アウトドアの達人
その通り。動かない空気は熱を逃しにくく、保温効果があるんだ。適切なレイヤリングをすることで、アウトドアでも快適に過ごすことができるよ。
デッドエアとは。
アウトドアキャンプでは、「デッドエア」と呼ばれる用語があります。これは、空気の動きが止まっている状態のことです。
防寒対策では、アウター、ミドル、インナーの3層構造が基本です。
外側の「アウターシェル」は防風性を持ち、風や寒気を遮ります。
中間の「ミドル」には、ダウンジャケットやフリースなどの保温材を着用します。これらは体温を利用して、身体の周りに暖かい空気の層を形成します。
この空気の層が「デッドエア」となり、対流を防いで保温します。
内側の「インナー」には、吸湿速乾性に優れたアンダーウェアを使用します。これにより、汗が外に逃げて、汗冷えを防ぎます。
デッドエアとは

デッドエアとは、アウトドア用品でよく耳にする用語です。これは、衣服内の静止した空気のことを指します。デッドエアは、人体の放出する熱を衣服内に閉じ込め、保温効果を高める役割を果たします。
衣服の繊維構造が複雑になればなるほど、デッドエアがより多く蓄えられ、保温性が増します。そのため、フリースやダウンなどの暖かい素材の衣服は、デッドエアを多く含む構造になっているのです。
レイヤリングにおけるデッドエア

レイヤリングにおいて、「デッドエア」とは、複数の衣服の間に閉じ込められた空気を指します。この空気が熱を逃さず、保温効果を高めます。重ね着をすると、衣服の間にできた層が多くなり、デッドエアの量も増えます。このデッドエアが、体温を保ってくれる断熱層となるのです。
アウターシェルによる防風

アウターシェルによる防風
アウトドアアクティビティにおける「防風」は、体温を維持するために極めて重要です。風が衣服を透過すると、皮膚から熱が奪われます。アウターシェルは、耐風素材を使用することで、風を遮断して体温の低下を防ぎます。防風機能のある素材には、ゴアテックスやウィンドストッパーなどがあり、これらの素材は通気性を維持しながらも、風を遮断できるよう設計されています。風から身体を守ることで、保温性を高め、快適性を確保できます。
ミドルレイヤーによる保温

ミドルレイヤーによる保温
ミドルレイヤーは、ベースレイヤーとアウターレイヤーの間に着用し、保温性を高めます。主な機能は、汗を吸い上げ、皮膚から遠ざけることです。これにより、汗による濡れや冷えを防ぎ、体をドライで快適に保ちます。また、空気を含む構造になっているため、空気が熱を閉じ込めて保温性を向上させます。一般的に、ミドルレイヤーにはフリース、化繊、メリノウールなどの素材が使用されます。
アンダーウェアによる汗冷え対策

アンダーウェアは、汗冷えを防ぐ上で重要な役割を果たします。汗を素早く吸い上げる吸湿発散性のある素材を選択することで、肌から水分を逃がすことができ、衣服内をドライに保ちます。また、肌に密着するフィット感も重要で、汗をかいてもすぐに吸い上げて外側へ放出することができます。このため、汗冷えを防ぎ、体温を保持することができます。さらに、抗菌防臭加工の施されたアンダーウェアは、汗による臭いや細菌の繁殖を抑える効果があります。これにより、不快感や衛生上の問題を軽減することができます。